K12マーチ　ブロアモーターが出てこない|Lightning Blog

「ウチの母さんのマーチ、エアコンが壊れたみたいで送風されないです。」

という、若い子のお話で、エアコン、ブロアモーターの交換修理の依頼を受けました。

ダッシュパネル下の中央部にブロアモーターがあり、「コツン」と軽くたたくと、回り始めました。

走行距離は15万キロほどです。モーターの寿命ということで交換することになりました。

部品の価格は比較的安価なため、すぐに注文して取り替えることにします。

ところが、K11マーチのようにコネクタを外して、ビス3本取れば「ころん」と外れる様子はなく、

モーター自体がダッシュボード内の部品たちに囲まれて、そのまま出てくる様子がありません。

聞いてみるとダッシュボードとその内部の部品をいくつも外して取り出すということ。

4～5時間かかるという話も・・・

確かに整備書を見ても10ページ以上にわたり、メーターやオーディオ、

グローブボックスにダッシュパッドを外して・・・という説明があります。

そんなのやっていられないので、壊さない程度で引っ張り出せないものかと、

周辺部品とスペースをジロジロ見てみます。

「これ多分、上に出てくるよ、きっと！」と信じて、

しゅるしゅるファンを回しながら、壊さないように取り出せました。

簡単な準備とコツがあれば傷も付けずにすぐに取り出せると思います。

今回やった準備と方法は、

・運転席側に伸びている柔らかな送風ダクトがじゃまなので避けておきます。

・中央部の硬いダクトを固定しているタッピングビスが
ヒーターボックスの側面に留まっているので、それを1本だけ外します。

・モーター側面の10φ程の柔らかいダクトと電源コネクタを抜きます。

・名称不明ですがモーターから一番近いリレーボックスのような部品を退かします。

・モーターとファンの側面が真上から見た時に全部見えるようにした後、
フロントガラスに向かって垂直に引き上げます。

・その時、ファン部（白樹脂）をほんの少し優しく握り、
手前に引くように軽く回転させながら、モーターごと取り出します。

・取り出す時、モーター部（黒樹脂側）は固定ロック部（出っ張っている部分）を
真上に向けたまま垂直に持ち上げます。

入れるときはその逆の工程でキレイに収めることができました。

何にせよ、ダッシュボードを外す羽目にならなくてよかった・・・

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