ミラ エアコンの送風ダクトから冷風が出ない

ミラとS14シルビアに乗っているお客さんが久しぶりのご来店です。
 
梅雨時、この時期になってミラの「エアコンが効かない」という相談を受けました。
 
今日も暑いのに、これから夏に向けてエアコンなしではいられない、ということでしたので、
 
早速どのような状態か拝見しました。
 
 
 
送風してみると外気より高い温度の空気が流れてきます。
 
コンプレッサの作動音は聞こえました。冷暖調整はレバー式で手応えはあります。
 
動作状況からいくつかポイントを上げて、本人さんと共にチェックしていきます。
 
・エアコンコンデンサーにあたる電動ファンの動作状態
・冷暖切り替えのフラップとワイヤーの点検
・エアコンガス圧の測定、漏れ箇所の点検
 
 
 

 
コンデンサファンは動作していました。
 
コアを冷却できているようですのでガス圧を調べます。
 
車種やガスの種類によって指定ガス圧は上下しますがそれでも少し低いようです。
 
何処からか少し漏れているかもしれません。
 
 
 
ダッシュボード内部エアコンのコントロールパネル裏側からつながる
 
冷暖切り替えのワイヤー動作、フラップの開閉機構は正常なようでした。
 
 
 

 
簡単に効果が出そうなガス圧の点検に戻ります。
 
軽自動車同士の比較ということで試しに、
 
ウチのミノワが乗っているエアコンが正常に効くオッティのガス圧も調べてみました。
 
配管ジョイントはフロントナンバープレートの裏にあるんですね。
 
低圧側で2.5kくらいはで掛かっていました。使用しているガスはR134aです。
 
ミラも同じガスを使用していて、圧力は1.7kでした。
 
少し低いのでコンプレッサーオイル少々とガス補充して圧を上げてみることにします。
 
 
 
1缶200gも入らないくらいまで補充したことで外気より低い温度の風が送られてくるようになりました。
 
まあ、この程度まで涼しくなればエアコンとして使用する価値があるというところです。
 
本来ではエキスパンションバルブやエアバポレーターの修理交換までやると良いかもしれませんが
 
今回は大がかりな作業は避けたいということでしたので、この辺で作業を止めておきます。
 
 
 
ガス補充のみで十分な冷風が送られてくるようになりましたので良かったです。
 
来季までにはキッチリ時間をかけてメンテナンスしていこうという話になりました。
 
 


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