SW20 MR2 異音が出て、指定したブースト圧まで上がらない
県内西部からご来店のMR2です。
遠方からのお越しいただきありがとうございます。
「通常走行はできますが、ブーストをかけるとエアが漏れているような音が聞こえます。
また、最大ブースト圧の値も下がった気がします。」
とのことで、調査と修理の依頼を受けました。
どのような音か、どこから聞こえるかを知るために試走します。
過給圧が正圧に入ったところから音量が上がってきます。
「シャーー」という音が運転席の後方から聞こえます。
エンジンルーム内を見ると、運転席後ろには、インタークーラーが装備されていました。
この付近からの過給圧漏れ(音源)が原因と断定して、パイピングに少しだけ圧をかけてみます。
オーナーさんも「インタークーラーが壊れてなければいいのですが・・・」とおしゃっておられましたが、
そのコア、タンクではなく、サイドタンク直前にジョイントされているホースの
破断が原因と分かりましたので、簡単に修繕できました。
ブースト圧も指定値まで掛かるようになり、異音もなくなりました。
インタークーラーがボディにガッチリ固定されていましたので、
エンジンの振動でこのホースだけに負担がかかっていたのでしょう。
アルミパイプエンド部のバリ取りと、エンジン振動を穏やかにするためにエンジンマウントの新調、
更にスポーツ走行を嗜まれる方々は、収縮を繰り返すジョイント各部を、
厚手のクッションホース(現在の2個所から4箇所程)に交換するなどの対処をされるとよろしいかと思いました。
« 前の記事:JZA80スープラ ミッション搭載 を読む
次の記事:BNR32スカイライン トランクのリレーがうるさい その1 を読む »