SR20 エンジン内部パーツの加工(ピストン、ロッカーアーム、メタル、オイルポンプ)
サーキットスポーツ走行を嗜んでいる方から、
SR20DET単体のエンジンオーバーホール+リペアの依頼を受けました。
少し、損傷部がありましたので、その修理と同時にピストンを変えて、メタルも新調します。
エンジンを分解している時に、
オーナーさんがエンジンブロックや内部パーツを眺めながら・・・
「滅多に触るところではないし、折角だから、ちょっとやりたいな」と・・・
自分のエンジンにもやったことのない、おまじない加工?!を各部品に施すことになりました。
スキッシュエアリア切削加工で圧縮比を落とします。
今回使用するピストンにより上がる圧縮を、こちらを削る量でも調整します。
バルブ研磨をしました。シートリングも交換したので、摺り合わせも一緒にやっておきました。
バルブガイドを打ち替えます。
バルブステムの痩せも考慮して製作し、入れ直しておきました。
オイルポンプも加工します。これは純正新品、施工前のものです。
加工後のエンジンオイルポンプです。
錫メッキ処理してあります。滑らかにオイルを吸い上げられます。
クランクキャップ側の純正加工品のメインメタル(クランクメタル)です。
通常中央部に溝はありません。
溝から外にキレイにオイルが流れるように・・・
それと、メタル自体にもWPC処理ておきました。
シリンダー側のメタルには溝が最初から入っています。WPCはしておきました。
ロッカーアームもWPCをかけておきます。
今回のSR20エンジンに使用した、純正のVG30DETTピストンです。
コンロッド幅が違うところだけ加工し、流用しました。
これだけでも強そうですけど・・・
「ノッキングに強くなる」ということで、クラウントップ部に無電解メッキ処理をしました。
「カニゼンメッキ」とも言うらしいです。
しかしながら、これをやったからといって、絶対に大丈夫というわけではありません。
ブーストの掛け過ぎや点火時期の進角させ過ぎにはご注意下さい。
(ECUデータはオーナー本人によるものですので・・・どうか控えめに)
ヘッド面研磨、シリンダー上面研磨は修正、キズ消し程度で、施工しておきました。
どうか気持ち良いエンジンになりますように!
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