AP1 S2000 エンジンが高回転まで吹け上がらない。
S2000のエンジン吹け不良ということで初めてご来店くださいました。
トラブルシュートの内容は7000rpmでエラーコード(カム角センサー異常)が出て、
アイドリングまでエンジン回転が落ち、その後3000rpmまでしか吹けなくなるというものです。
症状はエンジンOH後3カ月ほどの間に慣らし運転をして
使用回転数を少しずつ上げていったそうです。
「そろそろ7000rpmまで上げてもいいかな?」という時に、
初めてこの症状に気が付いたということでした。
エンジンOHを施工したショップさんにも相談したようですが、
「年式的に恐らくセンサー関係の故障では?」ということだったようです。
メンテナンスという意味も含めてご自分で電装部品全般を新調したそうですがエラーはやまないということでした。
最後の交換部品として新品のエンジンハーネスをお持ちいただいたので、
こちらの部品を交換しつつ、怪しいところを観察して、
作業後に報告するというご依頼をお受けすることになりました。
ハーネスを交換しましたが症状に変化はありませんでした。
作業終了間際に
「もしこの先、トラブルシュートを頼まれたら、これらのことを点検します。」
というリストをオーナーさんにお知らせしました。
・タペットクリアランスの測定、基準値外であれば調整
・INカムシャフトのクロスチェック、同時にバルブタイミング(ギアのコマ)点検
・ヘッドガスケットの寸法、面研磨量のとの合算値再計算
費用の掛からぬ順にこのようにお伝えして、
これらの作業をOHを施工したショップさんに引き継いでいただくことになりました。
お車を引き渡してから数日後にオーナーさんからお電話が入り、
「タイミングギアのかけ違いのあることが分かりました。
エンジンも吹けるようになりました。」というご報告をいただきました。
完調に戻って良かったです。
当店はお客様のニーズに応えることを最優先しております。
愛車のコンディションに疑問があり、悩まれているというお客様は是非とも一度お問い合わせ下さい。
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