S15シルビアとS2000のパワーチェック
パワーチェックに行ってまいりました。たまには、遠出するのもいいかと思い、
知人が勤務している神奈川県横浜市のウチダカーワールドさんにおじゃましました。
人通りの多い賑やかなところにうるさい車で伺いご迷惑かけました。
測定していただく車両は2台、NAのシルビアとS2000です。
ダイナパック(Dynapack)にて計測していただきます。
シルビアのオーナーさんは以前からS2000を意識して、
本人の手によりエンジンの高出力化を楽しんできています。
納得できる仕上がりになってきたこともあり、
普段から仲良くしているS2000の方と是非一度パワー比較したいということで、
このような企画を考えたようです。
ウチダカーワールドさんは、とても繁盛しているお店のようで、
待っていましたと言わんばかりに、すごいスピードで作業を開始してくださいました。
200Lドラム缶サイズのサイレンサー
暑いのに、休憩なしで。かんちゃん、ありがとうございます。
シルビアのグラフです。オーナー本人は満足気です。
上のグラフは左がトルク、右がパワーです。
また、下の段の黄色い枠は一回目の測定をしたもので、緑枠は2回目の結果です。
青い枠の縦に並んでいる数字の説明を簡単に説明します。
『 ratio 』は、ファイナルギア比(計算で出す場合もあるようですね)
『 tcf 』は、トラクションファクターの略で
ローラータイプの数値に換算する場合に変更するようです。
ダイナパック係数ともいうらしいですね。
パワーとトルクを測定したそのままの数値で表したい場合は『 1.0 』で、
ローラータイプで計測したようにこの数字を大きくすると
パワーとトルクの表示が高めに出るようです。
『 gain 』は、計測結果の一回目と二回目の差だそうです。
今回はファイナルギアは4.9に変更してある車を
5速ギアにて、『 tcf 』を『 1.0 』で計測しました。
そしてシルビアの結果は、最高出力は189.2ps・7852rpm、
最大トルクは19.0kg/m・6766rpmでした。
これは相当がんばった良い記録だと言われました。
カタログ値で200psの車をダイナパックで計測すると
140~150psくらいで出力されると聞きました。
そこで189psと出力されているということはSR20のNAでしたら大健闘だと思います。
カタログ値が140psのエンジンがベースですから、
本人の手による改造をした甲斐があったようですね。
次にS2000の準備です。「 仕方ない、付き合ってあげようか 」という感じでしょうね。
ダクトを取り付け先ほどのでかいサイレンサーへ接続します。
こちらは、2次ファイナルを変更してあるのでトータル5.1での計測です。
最高出力210.7ps・8449rpm、最大トルク18.7kg/m・6460rpmでした。
S2000はもとからカタログ値が高いので200psを余裕で超えています。
2台の出力特性(グラフの軌跡)が違いすぎて、おもしろいです。
S2000は高回転まで突き抜けていく感じでいいです。
S15シルビア測定中のグラフ映像です。エンジン音がうるさいです。ご注意下さい。
近くに居られないくらいうるさいです。
こちらはS2000計測中の映像です。
たまにはこういった企画も面白いですね。
ほんとにウチダカーワールドさんのお仕事の邪魔しに行った感じで申し訳ありませんでしたが、
とても良い画が撮れました。
立ち会ってくださった部長さんをはじめ、
かんちゃん、スタッフの皆さん、ありがとうございました。
各車両オーナーお二人さまも遠方までお疲れ様でございました。
興味深いデータが手に入ったと思いますので、これから解析ですね。
これをふまえて次のFSWスポーツ走行に活かせるといいですね。
今頃、実走行でどうなるか、最高出力、最大トルクがどのように効くのか、
それぞれ作戦を考えているところでしょうね。
どちらが勝つかは分かっていましたが、いい勝負でした。
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