PS13シルビア REYTECデータ編集、ECU実走行セッティング
エンジン仕様に合わせてREYTECのデータ変更を頼まれましたPS13シルビアです。
先日オーナーさん自らの手でインジェクターとECU本体を交換されおりました。
こちらで作業され、そのままお預かり致します。
タービンはGT-RSでエキマニはアルトラック製が装着されています。
今回、燃圧レギュレーターも調整式に交換されました。
インジェクターは555㏄を選択されました。
REYTECには、予め仕様の近いベースデータROMを入れておきましたので、アイドリングはできます。
但し、このままでは、空ぶかしは重く、吹き抜けが悪いです。
車庫入れなどするとエンジンストールしてしまう時もございますので、データ変更の準備をします。
燃圧は2.7kほどで設定しておきます。
いつもでしたら、大抵ここからの作業は ぼくが担当するのですが、
今回は、同じような仕様の180SXに乗っているミノワと優秀な若手モチヅキに任せました。
「80点のところまでやっておいてくれればいいかな…?」と思いつつ、
街乗り領域(通常走行+渋滞、車庫入れ、発進時など)を重点的に
やってもらいました。
出来上がったところで、軽く試走してきました。
いつもはここで、少し修正して仕上げるところなのですが、
今回は時間をかけただけあって、乗り易さも、AF値も、点火時期も、何もかもがバッチリです。
偶然かどうかも分かりませんが…
一通り高回転域までデータを見まわしましたが、
中回転以下のところは、1バイトも変更することなく事が済みました。
格子こそ変えてませんが、各パラメーターの設定、変更と、
補正マップは同一回転域での負荷変化が付くあたりの数値の決め方など、
とてもニクイ感じに調整してありました。
また、ECUの指定アイドル回転、指定AFを無視して、
静かで安定したアイドリングに調整してあるところも良いです。上出来です。
ちょっとミノワをナメていました。失礼しました…(笑)
オーナー本人さんにもオーナーの友人さんにも軽く運転してもらいましたが、
どこを走ってもとても運転しやすいとの評価をもらいました。
また、数日後に富士スピードウェイのレーシングコースでの走行でも
高回転まで使って乗っていただきましたが「全て良い」とのことでした。
今回ぼくは、ほとんど何もしませんでしたが、なんでかとても良い気分です。
この調子で今度 施工するTさんのJZZ30ソアラ、
「街乗りのガタツキ、車庫入れし辛く、エンジンストールもしてしまう」とのことなので
こちらのECUも二人にやってもらおうかと思います。
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