PS13シルビア 継続車検～トラブルシュート
千葉県からご来店下さいましたPS13シルビアです。2年ぶりですね。
いつも遠方からお越し頂きましてありがとうございます。
今回は車検メンテナンスとちょっとしたトラブルシュート2件を頼まれました。
エアコン修理と電動ミラーの修理です。
小さなトラブルなのでおまけ作業としてぼくが請け負います。
車検の方はミノワがやってくれましたので、スムーズに検査もパス出来ました。
まずは、ドアミラーの動作から見てみます。電動格納、ミラー部の上下動作不良のようです。
ヒューズ切れはありませんでしたので、コネクター部分の接点不良を見たところ
スイッチ下部の接続が不完全であることが分かりました。
接点復活剤塗布して簡単に動作確認ができました。
次にエアコンの動作不良を見てみます。
症状は冷風が出ない時がある、ということでした。
過去に施工した「温風が出ない」という修理の逆なので、
そのときやったサーボギアのモーター交換で直るような修理かと推測して作業を開始します。
ところがモーターは動きましたので、それは違うのかと思い、
次に最近やった関連しそうな作業をオーナーさんにお尋ねしたところ、
「ダッシュボードを交換した時に日照センサーを交換している」という話を聞きました。
その情報をもとにエアコンパネルで自己診断をしてみました。
OFFボタン長押しで診断開始画面になります。
トラブルシューティングのフローに従ってみてみると・・・
センサーの診断画面です。
「25」は日照センサーの異常、または直射日光が当たっていない状態です。
お客さまから預かった予備のセンサーに交換したらどうにかなるのかな？
これだけなら簡単に直るかもしれない・・・よかった～
一応、発生電圧も調べてみます。直射日光を当てて2.5V出ればよいようです。
装着されていたセンサーに直射日光あてて5.1V・・・電圧特性の範囲外でかなり高いです。
センサーに光を当てない状態にするともっとすごい結果に。
5.3Vです。これは間違いない。この部品を交換して終わりにしましょう。
取替ました。パネルを割らないように注意するくらいで簡単に出来上がりました。
センサー取り換え後の電圧は3V・・・まあ範囲内で先程より２Vも下がったのでOKにします。
試走に出かける前に戻し作業中、もう一度診断してみると・・・
今度は「-26」と表示されています。
「20」(正常)とたまに入れ替わる繰り返す異常です。マイナスは断線を意味し、
26はPBR(冷暖切り替えのサーボモーターギア)系統の故障ということなので
冷暖を切り替えるギアボックス内、
もしくはそこまでのハーネスの断線を調べることになります。
やはりすぐには終わらせてくれなかったです・・・
診断修理を再開します。
このサーボギアボックスに繋がるコネクター接点を疑いましたが正常でした。
次に内部断線を見てみます。
ギア裏の鍵盤状部分も気持ち立て接点を出しやすくしておきます。
目視では正常でしたが、接点とランド部は全て新しい半田に入れ替えます。
今度こそ大丈夫、正常動作しておりました。診断結果も「20」でOKです。
色々とございましたが、終わってみれば簡単な作業で完治できましたので良かったと思います。
仕上がりをオーナーに見て評価も戴けました。
お役に立てて良かったです。
当店では大小問わず原因の分かりづらい故障には出来る限り対処しております。
お困りのことがありましたら遠慮なくお問い合わせ、ご相談くださいませ。
トラブルシュートの過去に施工した事例はこちらからご覧いただけます。
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