EK3シビック エンジンが吹け上がらない
EK3シビックフェリオの診断とトラブルシュートのご依頼を受けました。
公認改造車を最近購入して間もない、ということでお預かり致します。
EKシビックの車体に、EG6のエンジン、そしてEK9のECUで動作しているとのことです。
「エンジンが3000rpm以上、吹け上がらない」ということで、
本来は、そこの点検から入ればよいと思われますが、
今回、初めてお預かりするお車ですので、
まずはトラブル以外のコンディションをチェックさせていただきます。
エンジンを載せ替えたばかりということでしたので、主にエンジンルームとその下回りを拝見します。
水漏れ点検・・・まったく漏れなし、正常です。
エンジンの吹け上りとあまり関係がないと思われますが一応点検しておきます。
エンジンオイルとミッションオイルが少し滲んでおりました。
エンジンルームを見ても、おかしいところが分かりませんでしたので、ここから診断機を使います。
助手席側の足元にOBD診断コネクターがありましたので、そこから異常信号を拾います。
エンジン載せ替え車で制御方法が車体と違うため、
エンジンのトラブル履歴、等はこちらからでは見えないようです。
ABSをキャンセルしてあることだけ確認できました。
エンジンの故障履歴を見るために自己診断用のコネクターを探しますが、見当たらないため、
ECUハーネスから直接その信号線を探して、アースに落とします。(黄テープの巻いてある茶色線)
これで自己診断モードに切り替わります。
インパネ内のオレンジ色チェックランプの点滅回数から、故障コードを特定します。
「クランクセンサーの異常」とわかりました。恐らくこのことで回転数が上がらなかったのだと思われます。
このセンサーを内蔵しているデスビの交換で調子が戻りそうです。
乗り始めてから間もないトラブルということで、
予めこのことを相談していた購入先販売店さん(載せ替え作業も担っている)にて
故障部品の交換とオイルにじみの修繕を依頼したところ、
そちらの店長さんに快諾いただき、ここからの作業をお願いすることができました。
そのメンテナンス後に、別件で再入庫した際に、
コンディションをお尋ねしたところ、
気になっていたところのすべてが調子がよくなったとのことでした。
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