C35ローレル スピードメーターを動かしてほしい
タイトル通りの依頼を受けました。
お話を伺ったところ、
C35ローレルのAT車にER34スカイラインのMTミッションを取付、変更されたとのことです。
この作業はオーナーさんご自身で施工されたようです。
通常走行は可能ですが、スピードメーターだけが動作しないということです。
少し動かしてみましたがスピードメーターは反応しません。
簡易診断機での表示も0㎞/hです。ECUにもスピード信号は届いていないようです。
エンジンチェックランプも点灯していたため、診断機で確認してみます。
スピードセンサーの関連した項目に異常が出ています。
ミッション脇についているスピードセンサー本体からのハーネスは接続されているようです。
センサーを外して、内部のギアが外れていないか、センサーギア先端部が届いているか、
単体で回転させたときのパルス出力するか、なども点検しておきます。
ミッションからセンサーコネクタ出力までは正常です。
インパネメーターAssy.を自己診断モードで点検もしてみましたが正常のようです。
この後は、ハーネスがどこかで断線している、と判断して、
まずは、スカイラインとローレル、それぞれのメーター周りの
配線図と整備要領書から辿っていくことにしました。
ところが、C35ローレルのメーターコネクタ配置、ハーネスの色などが、
年式やグレードで多種あることを知り、
その当時の資料をいくつか調べましたが、こちらの車両に該当するものがありませんでした。
資料が足りない上に入手困難な感じでしたので、別の方法で作業を進めます。
この年式あたりの車両は、
メーター裏のシート状の基板に各センサーの接続配置が記してあります。
それを頼りに直接結線して動作チェックをします。
黒ケーブルはテストのため簡単に接続してあります。
同じパルスを発生するセンサーを手で回し、スピードが表示することが確認できました。
後はミッションからメーター裏まで純正ハーネスに沿って這わせて、
コネクタ部に接続すれば出来上がりそうです。
仮付けでテストします。
入力した信号がメーターを通過した後、ECUまで規定のパルスに変換されているか、
取付されているスピードセンサーで実速との誤差はないか、
また、チェックランプも消灯しているか、エラーコードが出ていないか、など点検します。
その後、外したパネル類を戻して再度検査して完了しました。
オーナーさんに動作具合と作業内容をお知らせして、引き渡しができました。
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