BNR32スカイライン エンジン始動しないので修理します
沼津市から初めてのお問い合わせをいただきましたBNR32スカイラインGTRです。
「エンジンがかからないので応急処置的でもいいのでエンジンが始動できるようにしてほしい」
という不具合のご相談があり、お車をお預かりして調査点検、その後に簡易的な修正のご依頼を受けました。
数あるお店の中から当店をご指名いただき、誠にありがとうございます。
エンジンルームの制御系廻りはオリジナルに近く、IGN-ONになりセルスターターは回る状態でしたので、
一般的な診断からエンジンが始動できない原因を調べていくことにします。
制御系での変更点はパワトラ(イグナイター)の移設…内臓タイプのコイルに変更してあるところでしょうか。
ECUは純正書き換えのようです。
ECU内部との通信はできて、
診断結果も正常と表示されました。
次はイグニッションプラグの点検です。
かぶっていないどころか碍子、電極部位は乾いています。
スパークテストも良好です。
点火系は正常動作しているようです。
次に燃料系統を見てみます。
ポンプの動作状態が不明の為、燃料タンク上部のセンダーユニットを取り外します。
ポンプ動力の電圧は来ているのに動作音がしません。
アース制御ができていないようです。
燃圧を司るモジュレーターの動作がおかしいのかもしれません。
簡易的にアースを落としてポンプの動作確認が取れました。
これにてエンジンが始動いたしました。
今回は「エンジンがかかり移動できればOK」
というご要望でしたのでトラブルシューティングはここまでにします。
適正トルクにてキャップを閉めます。
エンジンルームを元に戻して、
街乗り試走します。通常走行でのエンジンフィールは良好でした。
ガレージに戻り燃料にじみ漏れ点検をします。
樹脂、ゴム部品の劣化は見受けられましたが漏れ滲みはございません。
オーナーのご要望により街乗りは正常に運航できる状態にはなりましたのでお車を返却することになります。
通常であればこの後に燃料ポンプ制御モジュレーターの点検修理を実施したいところですが、
そちらは次回とさせていただきました。
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