BNR32 インジェクター交換~ECUリセッティング

 
お店に遊びに来た方から「オイル漏れがあるようなんだけど、ちょっと見てもらえますか?」
 
と声を掛けられました。
 
先日のフロントデフ周りの作業をさせてもらったので、
 
そのあたりの話かと思い、そのまま預かって点検することさせてもらいます。
 
お車はBNR32スカイラインGT-Rです。
 
リフトで上げて下回りを点検することにします。
 
 
 
dsc07108
 
エンジンルームを下から見たところです。
 
セルモーター付近の赤っぽい色と匂いからして、
 
オイルではなく燃料であることが分かりました。
 
 
 

 
じんわりと燃料が漏れてきています。
 
 
 
dsc07167
 
インジェクター本体とショートパーツを用意して作業に取り掛かります。
 
 
 
dsc07455
 
そのまま純正新品に交換して終わりでよかったのでは?と思うのですが、
 
オーナーさんからの強い要望により、
 
12ホールで吐出量の多いインジェクターへ交換することになりました。
 
噴霧が良いということで、低速トルクが出て、燃費が良くなる、ということのようです。
 
 
 
dsc07537
 
燃料ポンプも年式的にそろそろお疲れかと思われますので新品交換します。
 
SARD製の275L/hを使用します。純正の1.4倍ほどの流量のようです。
 
 
 
dsc07412
 
今回の作業には まったく関係していないですけど、
 
エアコンベルトのテンショナーベアリングから異音が出ておりましたので、こちらも新調しておきます。
 
 
 
dsc07131
 
燃圧をセットします。
 
 
 
dsc07561
 
今回は2.7キロくらいに合わせます。
 
 
 
dsc04116
 
ECUのデータを今回取付けたインジェクターに合わせます。
 
 
 
dsc07562
 
吐出量が多くなっただけで、エンジンパワーの上がるものは取り付けておりませんでしたので、
 
簡単に燃料噴射量を調整するだけです。
 
 
 
dsc07571
 
基本燃料噴射と無効噴射時間の変更だけで、どうにかなると思ったのですが、
 
結構いろんなところのデータを変更することになりました。
 
ついでに低中速の点火時期も再調整しておきました。
 
 
 
dsc04113
 
データを直接ROMに入力して作業終了。
 
前回より、ちょっとだけフィーリングアップするようにセットしておきました。
 
 
 
お車を引き渡した後に、オーナーさんに尋ねましたが、
 
インジェクター交換の効果か、ECUのデータか分かりませんが、
 
体感できるほど、発進時からの通常加速は良くなったようです。
 
燃料漏れ修理はきちんとできたので、目標は達成できているようです。
 
 


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