180SX 後期型純正インパネメーターの修理
車検でお預かりした180SXです。
純正のスピードメーターと燃料残量計の動きがおかしいということで、修理依頼を受けました。
インストルメントパネルを外し、動作不良の原因を探ります。
まずスピードメーターの修理から始めます。
実際に動作させてみると実速度とメーターの動作が同期していません。
加減速共に、少し遅れて動く感じです。
自己診断モードにて点検してみると・・・
燃料残量計、スピード、回転計、水温計、全て同時に動きますが、
スピードメーターだけ上昇に時間がかかる感じです。
こちらは回転計が動かない手持ちのメーターに差し替えて様子をみたところです。
スピード針が素早く動作します。
スピードメーターモーターがくたびれていることが分かったので
その部品だけ新品にして対処しようかとも思ったのですが、
純正部品が製造終了とのことでしたので、
くたびれている背面パーツを交換しながら修理します。
モーター単体でも部品調達が難しいので、
今回はテストに用いたものを背面の基板ごと流用することにします。
タコメーター制御部を修理して、走行距離を合わせて、元に戻します。
スピードメーターは正常に動くようになりましたが、
ガソリンタンクが満タンなのに燃料残量計がトップを指しません。
メーターは正常と判断し、燃料タンク内のセンサーを疑います。
燃料タンクからポンプとフューエルゲージを取り出します。
フロートの動きが悪くなる原因を調べます。
タンク内部です。
波止め、空吸い防止のために設置されているバッフルプレートがいくつかあります。
これらとフロートとの干渉が、メーターの動作不良を引き起こしていると思われましたので、
その問題を解決しながら、ポンプとゲージをタンク内に収めます。
これで残量計の針は最上点を指すようになりました。
このまま下がらない可能性もありましたので、
お車の引き渡し後、オーナーさんに動作具合をお尋ねしたところ、
燃料が減ると、針も下がってくることが確認出来たようです。
これでインパネ内のメーターは全て動作するようになりました。
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