A/R変更、EXハウジング交換 その2 完成
「A/R変更、EXハウジング交換」の続きです。
バイパスポートの面積は0.64ハウジングが広いですが、肉厚があります。
こちらは、0.86ハウジングです。ポートは狭いですが、肉は薄いです。
ここの形状、寸法により、どのようにパワーやフィリングとして影響するか今回は調べません。
0.86タービンハウジングです。大した違いはないように見えます。
0.64タービンハウジング。ひとつ上の写真との違いが伝わりますでしょうか。
0.86。面積表示でのサイズですと12c㎡位?
0.64。TRUSTでいうところの8c㎡位なのかな。外観上の変化は少ないです。
作業も簡単です。1/2インチのスパナを使用し脱着します。
センターカートリッジとハウジングの組付け角度をしっかり合わせます。
元に戻します。前回と逆の作業です。画像も代わり映えしませんし、作業も単純です。
”スピーディで確実な取付をする。”ということだけに価値観を置き作業致します。
私たちのやる作業は、最初と最後で見た目が
全く変わっていない見ごたえのないものが多いです。
今回も見た目は何の変化もないのですが、気持ちだけは、ワクワクしてしまいます。
早速、簡単にログを録ります。
事前に変更前の加速グラフは収録を済ませておきました。
3速2800rpm~エンジン回転の上昇状態を見て、
部品交換の評価をしたいと思います。
上記のグラフ(黒線)は、とても分かり易い結果を示しています。(インチキみたいですね。)
実線が変更後、破線が変更前です。3500rpm~変化が出ていることが分かります。
因みに今回はECUデータの変更無しで試しました。(ホントは変更しないといけないのでしょうが。)
上のグラフで緑はブースト、紫はA/Fを示しています。
正直、グラフ上ではブーストのかかるポイントも少しずれていますし(安定圧は、ほぼ同一です。)、
AF値は変更後の方が少し薄いので、速いのは当たり前ですけれども。
排圧が下がり、点火時期を進められ、燃料増量し燃焼室温度を抑えつつ、ブースト圧を安定させることが出来るので
セッティングを煮詰めるとしても良い素材は沢山あります。
ノッキングレベルも抑えられ、エンジンにも負担が掛からなくなる分、安心できる内容も多く含まれます。
確実にパワー感も上がり、実際に速くなります。EXハウジングを交換した価値は十分にありました。
また、タービン交換以外に、エンジン、補機類のチューニングが進む場合、1サイズ大きなハウジングの方がマッチングが宜しいと感じました。
TRUSTタービンキット(517/518)で8c㎡と10c㎡が選択できる事は、意味を持った商品ラインナップしているということが分かります。
単純な部品交換でも十分楽しめる結果となりました。
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