今回は頻発する故障、不調に対する対処法を紹介致します。
車両はS15シルビアのスペックRで、
標準装備されているイグニッションコイルの故障で
頻繁に不調を訴えるとのお問い合わせをいただきます。
エンジン不調の多くはこちらが原因となり
4気筒あるうちの1気筒だけが爆発せずパワーが出ないことがあります。
要因は熱によるものや単純な経年劣化と様々なようです。
こちらがS15純正タイプのイグニッションコイルです。
コイル上部のカバーを外せば熱が籠らず長持ちするという話を耳にしたこともありますが、
それでも単体故障することもあり、また新品交換しても再び故障することがあります。
こちらはS15エンジンにS14点火コイルを装着した例です。
過去に何台かのS15シルビアをS14、S13の点火コイルを利用して長寿命化させたことがあります。
使用したのはこちらのコイルです。PS13系とS14に使用されています。
イグナイター(パワートランジスタ)は内蔵されていないため、別途取付するこちになります。
イグナイター単品です。
熱による故障があるということでエンジンから離れたところに設置します。
ECUハーネスの加工で取付できます。
こちらの点火コイルは初期のもので品番は下一桁が” 0 ”となっています。
過去に何度か故障したことがあるため使用は避けています。
こちらは対策品でしょうか品番が” 1 ”となっており、
滅多なことでは故障したことがありませんのでこちらを流用しています。
外傷がなければ中古品でも十分使用可能で長寿命だと判断しています。
点火コイルの差し込み径が大きくなるため
タペットカバーはS14ターボ用を使うことが多いです。
その他S14、S15のNAモデルのカバーに
コイル固定用の雌ネジ加工を施せば装着は可能です。
これらの処理で点火系の故障とはほぼ無縁で
通常走行からスポーツ走行までこなせるようになります。
長期的にこれらの車両を所有されるのであれば
故障回避対策としてお勧めできる内容だと思います。