Lightning Blog

S15シルビア ターボエンジンにしてからエンジンの吹け上がりが悪い

S15シルビアを預かります。初めてのご来店です。
 
神奈川県からお越しいただきました。遠方からのご来店ありがとうございました。
 
 
 

 
オーナー自らの作業でターボを装着したとのことです。
 
それに合わせてインジェクター4本と
 
エアフローメーターはターボモデルのものと入替えしてありました。
 
ECUは追加基盤取り付けのロムチューンを施してあるとのことです。(ここは業者さんに依頼)
 
 
 

 
プラグの焼け具合も見てみました。・・・黒いです。
 
 
 

 
燃料が濃いように感じました。
 
エアフロメーターの故障も考えられるので
 
手持ちのものと交換して空燃比を測定してみます。
 
 
 

 
アイドリングでこの数値。かなり濃いです。
 
 
 

 
インジェクター不良を考えS14ターボ用に交換します。
 
 
 

 
これでもまだ濃いです。
 
O2センサーを付けていなくても13~14くらいの数値が出てほしいです。
 
 
 

 
燃料インジェクターの不良ではないと判断して元に戻します。
 
 
 

 
次にECUのデータを点検します。
 
 
 

 
燃料マップや点火マップは正常に見えます。
 
しかしながら基本燃料噴射の数値がおかしいかもしれない・・・
 
これ以外考えられないのでオーナーさんが依頼した業者さんに確認してもらうと
 
基本燃料噴射の数値を変更していなかったことが判明しました。
 
・・・ここまでちょっと遠回りしてしまいました。
 
 
 

 
一週間経ちました。
 
書き換えしてもらったのですが、アイドリングでまだ濃いです。
 
この業者さんの仕事はここまでのようですので、
 
ここからはこちらで現車に合わせて簡単にデータを作ることにします。
 
 
 

 
打ち合わせをしていて、工賃が高くなると面白くないのと、
 
オーナーさんもこのジャンルは詳しそうでしたので
 
DIY感覚、オーナーさん主導で簡単なROMチューンを進めていくことにします。
 
ぼくはそのお手伝いをします。
 
 
 

 
こちらはオーナーが仕入れたEPROMです。
 
これで好きなだけ燃調が変えられます。
 
 
 
いくつかデータを作り、試走して、街乗りは軽快に燃費よく、
 
中高回転の吹け上がりの波うちなどなくなり乗りやすくなりました。
 
AF値は安全圏内を保っています。
 
さほど費用をかけず、オーナーさんの希望に沿えました。
 
お役に立ててよかったです。
 
 
 
当店では大小問わず原因の分かりづらい不調修理、トラブルシュート致します。
 
メンテナンスに関してもオーナさんと打ち合わせして
 
できるだけよい方法でご要望に応えられるようにしています。
 
どうぞお気軽にご相談ください。
 
 

モバイルバージョンを終了