燃圧レギュレーター、ECUのデータ変更などの
メンテナンスを依頼されているS15シルビアです。
それらの作業中にエアコンが効かなくなってしまいました。
予め、部品の寿命やメンテナンス時期が分かればいいのですが、
早めの声掛けメンテナンスが間に合わなくて、すいません。
「まだまだ乗りますので修理をお願いします」とのことで
エアコンコンプレッサーを交換したのですが、それだけではすんなり直りませんでした。
取り外したコンプレッサーはマグネットクラッチの不良なだけでした。
ところがリビルト品に新調したところ、10分くらい走行するとヒューズが切れてしまいます。
「新たに交換したはずの部品が破損しているのか?」とも考えもしましたが、
落ち着いて「どうしてそうなったのか?」と他の原因を調べることにします。
エアコンヒューズからつながるハーネスは、
FICDソレノイド(アイドルアップ)バルブにも繋がっていることが分かり、
そのバルブのコネクターを抜いてみると・・・ヒューズが切れません。
エアコンは稼働し続け、よく効いています。
この系統にショート原因があるのでは と断定し、
エンジンルーム内、サージタンク近くのハーネスを点検します。
外傷はありませんでしたが、
絶縁テープとコルゲートチューブを剥いでみたところ、
ハーネスの破断した部位が発見されました。
通電するか、しないか、という状態でしたので、
周りにも影響が出ていたのかもしれません。
恐らく今まで装着されていたエアコンコンプレッサーの
マグネットクラッチ内部のショートが原因かもしれません。
ここに電力が集中してしまったかどうかは定かではありませんが、
今まで装着されていたコンプレッサーが原因で断線したのであれば、
単純にハーネス補修で直ると思い、そのまま結線作業に移ります。
これで、エアコンにかかわるアイドルアップやECU制御による燃料変化なども
全て正常に動作するようになりました。