初めて預かるS15シルビアです。アイドル回転数が2000rpmと高すぎるということで点検します。
通常800rpmのところ、この回転ですと、騒音問題と、燃費にも影響が出ますので改善したいと思います。
エンジンルームの配管レイアウトなど変更がありますので、全てを見回すには時間を要します。
「今回は簡単に頼みます」ということでしたので、アイドル時のみの調整で対処しました。
装着されているエンジンコンピューターが社外ECUでしたので、
燃料調整がきちんとなされていないと思い、内部データの一部だけで、
一度上がった回転数を1000rpm弱まですぐに落ちるよう設定し直します。
おそらく落ち着く回転数周辺の燃料が濃いかと思いましたので、
インジェクターの開弁時間を短縮します。
まずは燃料マップのどの辺りで起こる出来事か調べます。
2000rpmで停滞するカーソルのトレース位置の数値を下げます。
10~20%程度減量してみます。
今度は1500rpm辺りで止まり、そこから通常のアイドル回転数まで落ちません。
もう少し回転数を落したいので、その領域も少し減量します。
勢い良く1000rpm以下まで針が落ちるのも癪なので、1500rpmで僅かに止まりつつ、
そこからゆっくり850rpm辺りに落ち着くようセットしておきました。
発進するとき、また、とろとろ運転などで、変更した領域の乗りづらさはありません。
これで高いアイドル回転で維持することがなくなると思います。
もう少し時間の取れる時に、データ全体を見直したいところです。