「友人のS14シルビアも見てやって欲しい」とのことで、お話を伺いました。
以前まで他のお店で車の面倒を見てもらっていたようなのですが、
そちらのお店に相談しても、調子が良くならないということです。
オーナーさんのご要望でエンジンからの異音や燃費の問題を改善したいということでしたので、
お車を預かり、点検と修理をすることになりました。
新車から長年乗り続けているとのことです。
エクステリア、エンジンルーム共にキレイにされています。
見る限りでは、とても調子が良さそうです。
異音はどうやらインテーク側の可変バルブタイミング機構(NVCS)から発している様子です。
タペットカバーを開けると、エンジンオイル室がとても汚れています。
必要以上にエンジンに燃料を送ると、このようにオイルが黒くなることがあります。
アイドリングの空燃比を測定すると燃料が濃いことが分かります。
ECUの蓋を開けてみると純正品を改造してある様子です。
パワーアップパーツの装着に伴い、データ変更されているようです。
今後のエンジン廻りの仕様変更など、手軽に対処できるように、今回は別の方法を取ります。
その前に異音を無くします。
音の出ていたIN側のカムプーリーを新調します。
恐らくこれが音の原因だと思っていますが・・・
カムシャフトも外して点検します。東名パワードのPONCAMが装着されていました。
ハイリフトのせいで音が出ると聞かされていたようです??
プーリーの裏側です。カムシャフトとの接合部はノックピンの位置を確認して、慎重に装着します。
装着完了です。プーリーの取り付けボルトはカムシャフトを押さえながら締め付けます。
燃料を増減する作業に取り掛かります。
今回装備するECUは圧力制御となりますので、不要となるエアフロメーターを取外します。
フランジを用意して、パイプ長を揃えて、アダプターを作ります。
装着したところです。
ここからエンジン仕様に合わせてECUデータの編集を始めます。
今回は低回転時の燃費を特に考慮してセッティングしていきます。
出来上がったデータをロムに書き込み、セッティングが完了します。
異音も無くなり、燃費も回復したと思います。