不調修理の最終回です。
エンジンを搭載しましたので仕上げと今回取付けたECUの調整をしていきます。
サクション内部がブローバイガスなどで汚れていましたので
クリーニングしておきます。
こちらも…
キレイにしておきます。
ラジエターホースは新調します。
ターボチャージャーは少々サイズアップして取り回し変更となりました。
予めお預かりしていたアダプターの取付けと部品同士の干渉をなくすため遮熱板の一部を削ります。
何となく形になってきたところです。
フルコン制御となる為エアフローメーターが不要となります。
簡単にエアフロレスアダプターを用意して
見慣れたエンジンルームになりました。
オーナーのご要望でブーストコントローラーを追加で取付します。
油脂類の補充と各部の漏れ点検をしていきます。
LLCのリークチェック
ウォーターポンプからの漏れ点検
ラジエターコックと
ホースの接合部からの漏れもありませんでした。
最後にエンジンオイル注入してエンジン始動待ちとなります。
各部の点検が完了しましたので、ここからはECUの調整をしていきます。
まずはROMにベースデータ書き込みます。
エンジンの慣らし運転を含めて調子を見ながら低回転時域をざっくり調整ていく方針です。
センサーハーネスの導通点検。
軽くクランキングした後にエンジンは無事に始動しました。
異音なく快調です。
AF値はここから調整していきます。
暖機が終わったので点火時期の調整をします。
アイドリング燃圧は3.0k弱で快調です。
マフラー音がうるさいのでインナーサイレンサーを差し込みます。
エンジンオイルの漏れ滲みの点検です。
この状態で何かあれば・・・やり直しですが、漏れなく良好です。
アイドリングのエンジン調整はこれで完了、実走行待ちです。
オーナーさんにも立ち会ってもらい、
他の気になる部位を手直し、メンテナンスしていきます。
シフトレバーがブッシュ部で抜けやすいということで接着しておきました。
今回の作業との関連性はないですがデフオイルも交換しておきます。
実走行後にECUデータも決まり一通りの修理ができました。
トラブルでお預かりした時とは全く違う良好なエンジンコンディションになったと思います。
エンジン内部のメタル変形などによる圧縮圧力低下が原因となる機械的な損傷と
エンジン制御センサーとECU内部のショートが原因による電気的な損傷、
これら2つの要因によるエンジン不調修理が完了致しました。
数日後にオーナーさんに乗っていただきましたところ
「満足」とのお答えをいただけましたので安心しました。
お待たせ致しました。