初めてお預かりするKeiワークスです。
AF(空燃比)メーターを取り付け、オーナー様ご自身でECUのデータ調整をされているようです。
「中回転域で、もう少し燃料を増量したいが、
うまくいかないので、どうにかしてほしい」という依頼です。
意味がよくわからないので、預かってどういうことなのか調べさせてもらうことにしました。
トラストのサブコン(e-manage ultimate)で燃料と点火時期を調整されているようです。
測定用のAFセンサーを使用し低回転域だけフィードバック機能を効かせている、とのことでした。
中回転域でブーストのかかるところまでAF値がずっと14.5~15.0近辺を示し、加速も鈍い様です。
実際走ってみても、3000rpm~でアクセルを踏み込んでみてもエンジンが吹けあがりません。
センサーやサブコンの取り付け具合や故障を疑いましたが、正常できちんとしています。
Eマネージのマップとデータを見てみることにします。
燃料補正のデータは、しっかり噴射時間を長目にとってあります。
次に設定してある負荷軸と回転軸を拝見します。
燃料補正や点火時期などの負荷値が1.00v~と低い電圧から細かく5.00vまで刻んでいるのに対して、
フィードバックマップを見てみると、負荷軸(エアフロ電圧)範囲が2.00v~5.00vとなっています。
大きめなターボチャージャーを装着されているからか、
低中回転でアクセルを少し踏んだくらいでは2vを越せず、フィードバック領域内のデータを読んでしまい、
実際のエンジン回転や負荷に対して、本来必要となる燃料噴射ができていないことが分かりました。
負荷格子のみ1.00v~で編集しただけで、
スッキリ加速し、燃料も必要分 噴射できるようになりました。
これで問題が解決したようですので、
続きのECUセッティングはオーナーさんに楽しんでもらう話となりました。