EF1シビック エンジンアイドルが低く、エアコンの送風が弱い
「エアコンの送風が弱く、アイドルアップしないんです。」ということでお預かりしたEFグランドシビックです。
確かにパネルスイッチを「強」にしても、ブロアモーターの回転音量は上がりますが、
要求している風力はありません。
モーター音が出ているので、送風ダクトの何処かで詰まりがあるのではということで
グローブボックス裏あたりから点検します。
助手席側のボックスを外したところです。
中に見える左の白い箱にブロアモーターが固定されています。
右の黒いケースにはエバポレーターという冷えたコアが内蔵されています。
ブロアモーターを外してみたら、ファン内部に枯葉がいっぱい。
これらが、送風の妨げになっているようです。
車の保管場所に問題がありそうです。
エバポレーターボックス内にもいっぱいです。
これらを取り除き、掃除した事により、気持ちよく送風されるようになりました。
つぎは「エアコンを掛けた時にエンジンがアイドルアップしない」という問題です。
電子制御キャブというだけあって、制御バルブとバキュームホースがいっぱいです。
エアコンを入れると電源の通るソレノイドが2個ありました。
冷間時には双方とも動作するのですが、水温が上昇すると
一方のバルブが動かなくなります。
単純にアイドルアップアクチュエータを調整すれば、どうにかなると思ったのですが、
それ程、安易なものではありませんでした。
制御リレーの故障箇所を探すのも工数ばかり掛かってしまいますし、
オーナーさんには「修理方法は、おまかせします。」といわれましたので・・・
そこで今回は、別で用意したソレノイドバルブに、
作動時の信号とエンジンバキューム圧を繋ぎ動かすことにしました。
エアコンを掛けた時、また水温上昇に伴い
電動ファン動作時には、アイドルアップするようになりました。
これで、信号待ちでエンストすることも無くなると思います。
数週間後に、これらの調子についてうかがったところ、良好に動いていることを聞きました。
お役に立てたようです。
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