CL1アコード ECUチューニング TRUST e-manage Ultimate取付~データセッティング 

アコードユーロRにサブコン取付のご依頼を頂きました。
 
初めてお預かりするお車ですので、まずはコンディションチェックから。
 
エンジンそのほかの状態が良かったのでデータセッティングに取り掛かります。
 
ノーマルからすでに仕様変更されたところに合わせて燃料調整、点火時期を合わせます。
 
 
 

 
データ上での主な改良点はVTEC切り替えポイントの修正です。
 
オーナーの希望でシフトチェンジ直後のパワーバンド外れをなくします。
 
全体的には通常走行では乗りやすくモータスポーツも楽しめるものに…
 
いつもと同じ方向性でセッティングしていこうと思います。
 
 
 

 
オーナーさんの要望でVTECの切り替えポイントを後からでも調整できるように
 
ということでトラストの「e-manage Ultimate」を装着することになりました。
 
多くのパラメータがあり細かいセッティングが可能なので好んで利用させていただいてます。
 
 
 

 
VTECの切り替えは4500rpm周辺~に変更します。
 
最初は分かりやすく負荷値に関係なく4500rpm以上で高速カムに切り替えます。
 
トラストECU担当様から頂いたご意見も参考にしつつ調整していきました。
 
 
 

 
データの調整をするためO2センサー付近にAF計のボスを溶接します。
 
 
 

 
O2センサーの反対側につけました。
 
 
 

 
この時、アイドリング時の空燃比です。
 
純正のO2センサー・・・いい仕事してます。
 
低回転時は積極的に理想空燃比で動くようなデータが純正ECUに入っているように感じました。
 
 
 

 
こちらはe-manageの本体内部です。
 
基板上のソケットを差替え車両に合わせます。
 
 
 

 
PCをつないでデータ調整していきます。
 
 
 

 
ECU廻りを作業中に不要なハーネス群がありましたのでオーナーのご要望に合わせて撤去します。
 
またエアコンパネルの上にあるインダッシュナビも不要とのことでしたので
 
外してメーターのコントローラーほか設置することにします。
 
 
 

 
パネルを作りすっきりしました。
 
 
 

 
データログの画面ですが何のことかわかりづらいですね。
 
ここで見ているのはVTECの切り替えポイントを少し下の回転にずらしたことで、
 
本来のポイント(5500rpmあたり)までの燃調、点火時期に乗り味に不満が出ます。
 
そこを点火時期を進角方向に燃料は増量方向に調整することで、
 
ハイカム切り替わり直後からのVTECサウンドと加速の気持ちよさを味わえるように調整する。

 
その情報をこの画面上から集めているところです。
 
 
 

 
エンジンのノック信号周波数を合わせ、
 
異常燃焼が出ていないことを確認してセッティング終了です。
 
 
 

 
これでオーナーさんの求めている状態に近づけられました。
 
低回転では燃費よく乗りやすく、
 
中高回転ではマージンを取りながらも気持ちよく回るエンジンフィールになったと思います。
 
後は引渡し後のご感想を待つばかりです。
 
 
 
第一印象を聞かせていただきました。
数日してお尋ねしたところ、街乗りは気に入ってもらえた様子でした。
「低回転は上々、それと高回転はサーキットに行ってみないとわからないです。公道ではアクセルを踏み切れないです。」・・・ごもっともなご意見、でも街乗りはOKもらえたのでお役に立てて良かったです。おそらくこの地域、この季節限定で純正O2センサーの仕事量を減らせたのかもしれないです。
エンジン高回転でのフィーリング変化の感想が待ち遠しいです。
 
 
 
サーキット走行会参加後のお話(2020.12.13)
「ベストタイムを更新でき、エンジンおよびエンジンのセッティングについては完璧だと思いました。」とメールでのうれしすぎるコメントでしたのでそのまま書いてしまいました。この上ないお言葉をいただきましてありがとうございます。
 
 


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