「バッテリーを抜くとECUがリセットされ、その度にPCを繋いでデータを送るのが面倒くさい。
対応作業をして下さいますか?」というお問い合わせ、ご依頼を受けました。
お車はBNR34スカイラインGT-Rです。
東京都からと遠方よりのご来店、ありがとうございます。
エンジンコンピューターの内部ROMに直接データを書き込む作業で対応します。
使用しているECUは東名パワードのREYTECで、
基本的には、セッティング時にデータを上書しつつ、エンジン制御するタイプのECUでありながらも、
バッテリーを長時間 抜いた時に、上書きしたデータが消え、初期状態に戻ってしまうことがあります。
ベースデータと比較して大幅な変更がなされている状態から、
初期データに戻った場合は、エンジン始動も儘なりません。
その様なときには、都度、元データを読み込ませる手間がかかってしまいます。
セッティング済みデータが消去しないようにROMに直接、書き込みます。
うちでセッティングした皆様のお車はこの作業をしてから渡しています。
作業内容は簡単なのですが、
スカイラインR33、R34系はROM自体の価格が高く、
書き換えのできない『ワンタイムロム』を使用しているため、
ライティングミスが許されません。
また、こちらのROMは、製造中止で在庫数量が少ないという問題があり、購入も困難なようです。
ROMの型式設定と、データファイル形式の指定に誤りがなければ、
すんなり作業が進みます。
後は車体についているECU内部のROMと交換して…
PCと通信させ、データと動作の確認をするだけです。
これで、バッテリーを抜いても、初期データに戻ることはございません。