S2000はバックギアを入れるときに、
シフトレバーを垂直下に押しながら6速のポジションに入れる操作をする仕組みになっています。
今回の不具合は、その押したレバーが、手を放しても戻ってこない、自然に浮き上がってこないというものです。
車庫入れ、方向転換では気持ちのよくない状態です。
周辺パーツの変形、劣化が原因で動きが渋くなると予想して
樹脂製部品とスプリングを交換して様子を見ることにします。
取り外したシフトレバーです。
用意した部品は3点です。
・シフトカラー
・支点部のカラースプリング
・先端部のインシュレーター
可動部に塗布するグリスも用意しました。
支点カラーの新旧比較です。
眺めていても違いは汚れくらいしか分かりませんが・・・
取付、接合してみると作動部の動きが硬めになっています。
カッチリ感が増しました。
内面の樹脂の消耗と熱による外周の変形があったのかもしれません。
スプリングはよく見ると線径が太くなっている気がします。
品番は同じですが対策品なのでしょうか?
効果が期待できそうです。
シフトレバーの差込口です。
少しでも動きが良くなるように思いを込めてグリースを擦り付けます。
レバーを差し込んだところです。
操作してみると、滑らかに上下動するようになりました。
トランスミッションの熱を持った時に症状が悪化するということでしたので、
数日間、長めの走行をして試します。
交換した部品のどれが作用したのか分かりませんが、絶好調です。
スポーツ性が上がったわけではありませんが、操作系の健康状態が良いのは普通に気持ちがいいですね。