初めてメンテナンスのご依頼いただきました180SXです。
ご夫婦でご来店くださいました。
当店をご利用いただきましてありがとうございます。
新車購入後から今まではディーラーさんにてメンテナンスされてきたようです。
この辺りの年式の車は面倒を見てもらい難くなってきたとお聞きしました。
新品部品の調達も難しいでしょうし、
ユニットを分解してまでの修理依頼を受けてもらえないようです。
「くたびれた部品があったらそのメンテナンスもお願いします。」
というお話をいただきましたので診断、調整に取り掛かります。
エンジン圧縮は良好です。
診断項目を一覧表示します。
クランクセンサー、ノック系統は圧縮測定の名残でしょうか。
リセット後は至って正常です。
点火タイミングは少しだけずれていたので、
2~3度修正しておきます。
ほかのセンサー類も正常値を示しています。
ひとつ気になったのがブレーキフルードの量です。
ブレーキパッドの残量は十分にあるのに対してカップ内の油量はこのように減っています。
マスターシリンダーとマスターバッグの狭間から漏れ痕がありました。
マスターシリンダーを交換しておきました。
180SXのマスターシリンダーは生産終了しています。
純正のプロポーショニングバルブによる
前後配分の効きも誤差が少なさそうなスカイライン用を使用しました。
残量センサーのコネクタの向きだけ変更して装着します。
これでカチッとしたペダルフィーリングが蘇りました。
ピストンキットを利用したOHでもいいのですが、
ペダルタッチに差が出るので、この部品に関してはできれば新品Assy.にしたいところです。
フルード量が分からないくらいきれいに入れ替えできました。
これにてコンディションよく乗り続けれらるようになったと思います。
また他部位の現状説明もお伝え出来ました。
今後ともよろしくお願いします。