初めてお預かりするS15シルビアです。
愛車の健康診断をご依頼いただきました。
まだ、中古車として購入し数ヶ月ということで、
自分のシルビアがどのようなコンディションか知りたいとのことでした。
エンジンルームの変更点が少ないので点検はしやすかったです。
センサーでの点火時期などの設定もバッチリ基準値に入っています。
ECUと診断機をつないだところ、通信ができません。ECU本体を調べたところ社外のフルコンが入っていました。
今回は診断機をつなげるのは後にして、試走点検をします。
通常走行は乗りやすかったです。
エンジン、ミッションのマウントもしっかりしているようで、何かしら強化してあるのかなという印象です。
少しアクセルを踏み気味でブースト圧とエンジン回転数を上げていきます。
ある回転数になった時にエンジンルームからチリチリ音が出ましたので、
アクセルを抜きました。
エンジンノックが高負荷時に小さい音ですが発生します。
最初は使用しているガソリンを疑いましたが、
オーナーさんからの話でハイオクガスを入れている事がわかりましたので、
エンジンコンピューターのデータを点検することにします。
フルコンピューター用通信ケーブルを接続して簡単にデータを点検します。
ベースデータ(右)と比べると点火時期、燃料補正マップ共に大きく変更されています。
点火時期は進角、燃料は減量方向ですので
測定器を付けて調べないとマージンのとれているデータかどうか分かりません。
エンジンをいためる前に、明日以降でオーナーさんとお話、現状の確認をして、
今後の対策を一緒に考えることとなりました。
続きです。