初めてお預かりするJZZ30ソアラです。
1年ほど前にエンジンをOHされたようですが、
このところエンジンヘッド周辺からのオイル漏れが止まらない、とのことで修理の依頼を受けます。
OH時の画像を拝見したところ、カムシールは交換してある様子でしたが、
インテーク側のカムシャフトキャップを先に取付、
その後にシールを圧入されたような感じでしたので、
もしかしたら、こちらのシールが不完全で漏れている可能性があるとみて作業を始めます。
作業の様子はこちら、ミノワブログでご覧ください。
インテーク側のスプロケットを外したところオイルシールに黒いコーキングがされておりました。
(向かって右側です)
コーキングをしてもオイル漏れは収まらなかったようですので、
オイルシールを新調し、あらためて取り付けることと、
他にも漏れの原因となるところを探します。
もう一か所、気になっていたのは、可変バルブタイミング機構(VVTI)のついたスプロケット本体です。
油圧で動作するVVTIのスプロケもオイル漏れを起こす可能性がある、という話を耳にしたことがあります。
こちらは分解して内部のオイルシールを交換すれば治りそうだったのですが、
トヨタでは、そのオイルシールだけの販売はしていない、ということでした。
そこで今回はスプロケごと新品交換して対処することに致します。
ヘッド周辺のインテーク側だけ補修した段階で油圧をかけましたが、
この状態でのオイル漏れは見受けられません。
後は、オーナーさんに数日乗っていただければ様子が分かるとみて作業完了としました。
数日後、オーナーさんにお尋ねしたところ、オイル漏れもなくなり快調、とのことでした。
エンジン分解も視野に入れて作業をお受けしましたが、
今の時点では、ここだけの修繕で簡素に元通りになりました。