車検で預りました180SXです。デフケースから滴るほど、オイルが付着しています。
リアカバーの割れによるオイル漏れをよく見かけますので、
その点検と、メンバー含め周辺部品の洗浄を頼まれました。
調べてみると、カバー、ケース共に割れはなく、
内圧を抜くブリーダーキャップからのオイル漏れがひどく、ケースがベトベトになっていました。
機械式のLSDが入っていると、内蔵されたプレートの摩擦で温度が上がりやすくなるのでしょうか。
普通に走っていれば漏れないと思うのですが・・・
サーキット走行時は、内部が高温になり、油温の上昇と膨張、そして回転で、漏れが発生する思われます。
漏れを止める方法と言っても、乗用車にオイルキャッチタンクやクーラー装着というのも大げさな気がします・・
そこで点検、洗浄のついでの作業として、今回は簡単にブローバイホースらしきものを付けておきました。
S15シルビアでは、このようなオイル漏れを見かけないので調べたところ、
サイドフレーム内まで、このようなホースが引き伸ばされていました。
純正ブリーダーキャップの中はスプリングと樹脂キャップのようなものが装着されていましたので、
それに見合うよう、今回はスプリングの弱いPCVバルブを使ってブローバイホースを長めに付けてみました。
ホースの最高位にバルブを付けておけば内圧の下がった時に
オイルがケースに落ちていくという具合になるようにホースをレイアウトしておきました。
太めのホースを使っておけば容積も稼げるかと・・・
これで、派手なオイル漏れなくなると思います。
上記作業が終わり、試走したところデフからのオイル漏れはありませんでしたので、
今後はオーナーさんにサーキット走行して試してもらうことにします。
試走時に、動作していない追加メーターがありましたので、
ハーネスの点検、整頓、接続部の導通を直して、正常動作するようにしておきました。
また、その時に見かけたクラッチペダル周辺のラバーストッパー2個が、
外れてなくなっていました。(白と黒の円状クッション材です)
金属パーツ同士が擦れることで、
後々のトラブルの原因となりかねませんので、新品を付けておきました。