「ブレーキパッドの消耗が早い」「サーキットでの効きが不安」ということで、
以前からよく遊びに来て頂いている方にブレーキの相談を持ちかけられました。
「V36のでかいキャリパーも付けてみたいけど予算がね」ということで、
Z34純正のビッグローターを付けることになりました。
S15シルビアに320φディスクであれば十分な効きが出ると思います。
取り付けも比較的簡単です。社外品のブレーキラインで少し短めのものですと、
ステアリングを切った時に張りが出すぎるので、そこは注意したいところです。
サイズアップしたディスクローターとバックプレートとの干渉部は切断し、
その断面には錆止めとして転換剤を塗布しておきます。
今回ブレーキパッドとブレーキラインも新品に交換します。
パッドはIDI社製のCC6というものでサーキットユーザー向けのパッドです。
ダストと鳴きは出やすいようですが、コントロール性、制動性は十分です。
ブレーキホースはKinokuniエンタープライズ社製ステンレスメッシュの特注品を取り付けました。
後日さっそくサーキットで楽しんでもらいました。
僕らの楽しむレベルですと効果は上々な様です。
ノーマルキャリパーとは思えないくらい安心感が出たようです。
こちらのキャリパーブラケットはオリジナルで製作したものです。
左右別々に作るので少し手間がかかりますが、軽量なアルミニウムの中でも硬度の高い材質を使い、
一体成形でなめらかな形状にすることにより強度を出しています。
ナックルとの固定に使う雌ねじ及びボルトピッチも材質に合わせて変更してあります。
ローター径は320φでZ34標準グレードのものを使用ています。