愛知県からご来店のS14シルビアです。
遠方よりお越しいただき、ありがとうございます。
数日前までに、ECU本体とセンサー類の変更作業(純正品 → 東名REYTEC)は終わらせていますので、
ここからは、オーナーさんからのご要望に合わせて、
「市街地でも乗り易く」なるように、ECUセッティング、データ変更をしていきます。
作業はいつもと同じように進めますが、街乗りにて周りの車と走行ペースを合わせながら、
1500~3000rpmあたりの燃調を特に細かくやろうと思います。
低回転域の乗り味にこだわるために、アイドル接点の読ませ方と
エンジンブレーキ時、燃料カットの入るポイント周辺が滑らかになるよう、データ変更していきます。
何度も繰り返しているうちに、自分の感覚が敏感になりすぎて困りましたが、
特徴が分かってきたところで、うまくそれをデータとして反映させる事が出来ました。
今回、もう一つ気に掛けた点は、渋滞時の走行や車庫入れ時などの
極低回転域(1000rpm付近)をスムーズさせるところです。
アイドル燃料マップと燃料補正マップを行き来するパターンをよく見てからデータを変更します。
また、ステアリングを回した時やブレーキを踏んだ時に入る補正や負荷も考慮しました。
その切り替わりで、どのようなフィーリングになるかを感じながら、
燃料噴射時間や点火時期のズレが出ないように調整します。
低回転域の補正数は元から数値が小さいため、
1ポイントの差、それもどこの1ポイントが違うかでかで走行フィーリングが変わってしまいます。
入力する数値は慎重に決めました。
ざっくりなデータでも、車は動きますし、エンジンが壊れたりもしませんが、
ガタつきのないエンジンフィールを出すために、このようなところは地味ですが大事だと思って作業しました。
これでECUのセッティングは終わりました。
街乗りでも、高速クルーズでもスイスイ走るようになっていますので、
オーナーさんのご希望に近づけたものになったと思います。