このところ、よく異音の点検を依頼されます。
こちらの180SXとS15シルビアもその修理です。
さっそく原因となりうる場所を探てみることになりました。
S15のテンションロッド。運転席への昇降時に「ギギギ」と鳴ります。
潤滑剤を塗布しても鳴り止みません。別のものと交換したら静かになりました。
ピロボール部のガタが原因でした。
ブレーキシム。一般的には、ブレーキ作動常時に出る「鳴き」を止めますが、
今回は、ちょっと車を動かしたときのみ「カツカツ」と鳴る音が止まれば、と思い取り付けます。
ところが、シムを差し込み時にディスクローターが薄いこと、キャリパーピストンが思いのほか突出していることに気づきます。
ターボキャリパーにNAディスクが装着されていました。
ターボローター厚は30mmです。まずはこのサイズのものを新品で用意するところから。
リアサス固定部位、上部に傷があります。
固定ボルトのワッシャーと干渉があります。なぜこんなことになっているかわかりませんが、
ワッシャを少し削り、クリアランスを採ります。
ブレーキング時に「カキカキ」音が出るとのことで点検。
またテンションロッドかブレーキ周辺と思いきや、
サイドフレームとクロスメンバー接続部のスポット剥がれが原因。
フレームを溶接したら、全く音が出なくなりました。
アイドリング時に異音。インタークーラーパイプがインナーフェンダーと干渉しています。
クリアランス確保して、ラバーを貼り対処します。
音の種類も様々で、音源を探すのは大変ですが、静かになるとすっきりしますね。
原始的?ですが聴診器を使うと結構短時間でわかります。