車外ホイール等、太いタイヤ・ホイルをボディー幅いっぱいギリギリに収めたい場合などで、
ホイルアーチとの干渉を避けるためにアーチ部トップ周辺の加工が必要な場合があります。
走行中のサスが動いた際に、ホイルアーチトップ周辺のタイヤが干渉する部分のみ加工します。
やり方は色々ありますが、スタンダードなやり方だと、周辺の鉄板を暖めてからゴムハンマーで
フェンダーアーチの形状が変わらないように気を遣いながら少しずつ叩いて爪折り部分の角度を調整します。
鉄板を暖める事でアーチ部の塗装も割れにくくなります。
ストローク角以上に曲げたり、必要とする部分以外をやりますと、塗装が割れたり、ジャリや汚れが
溜まりやすくなり、錆びの原因になる、フェンダーアーチの形状が変わるなどのデメリットなどが発生します。
車種にもよりますが、大体45度から60度くらいを目安にしています。
加工が終わったアーチ部の裏側です。
インナー側とアウター側の合わせ目にシリコンを塗布しています。
これで合わせ目から水やジャリ、ホコリなどの浸入を防ぐ事により、錆びの原因を防ぐ事ができます。
永く愛車に乗りたい方は爪折り作業に関係なく、新車ですぐにこの部分の防水処理をしておくと
数年後に違いがでますのでお勧めいたします。
アーチ下部までしっかりと塗布します。
ここからちょっと怖い画像を。。。 32GT-Rのよくあるフェンダーアーチの錆び。
ひどいです。
ステップ下。
グズグズです。
車種や個体差などで、インナーとアウターの合わせ目の隙間が広いものは
こんな感じでグズグズになってしまう場合があります。、
32GT-Rは個体差にあまり関係なく隙間が広いように思います。
こちらは180SXの爪折り加工されたものです。
フロントフェンダーも上手に加工すればライナーカバーも取り付ける事ができます。
↓
車高を落としたりインチアップしたホイールに変えたりした際にフェンダーライナーカバーが
タイヤと干渉してしまう場合には簡単な対処法がございます。←作業例です。